根管治療は何回かかる?通院回数と治療期間の目安を歯科医が解説

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根管治療とは何か?通院回数・治療期間の目安

根管治療は何回かかる?通院回数と治療期間の目安を歯科医が解説
根管治療は何回かかる?通院回数と治療期間の目安を歯科医が解説

根管治療とは、むし歯が進行して歯の根にある「根管」まで細菌に侵された場合に行う治療です。感染した「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経・血管の組織を取り除き、根管内を徹底的に清掃・消毒したうえで薬剤を充填し、被せ物で封鎖します。根管は非常に細く複雑な形状をしており、1回の処置で完全に無菌化することは困難です。消毒薬を入れて仮の蓋をし、細菌の量が十分に減るまで繰り返す必要があるため、複数回の通院が避けられません。口の中には約1,000億〜1兆個もの細菌が存在するといわれており、治療中に唾液が根管内へ侵入すると再感染のリスクが高まります。そのため当院では、治療中のうがいを禁止し、ラバーダムシートで唾液を完全にシャットアウトする方法を採用しています。

通院回数の目安は、前歯初回で3〜5回、奥歯初回で4〜6回、再治療では6〜8回以上になるケースが多いです。被せ物の装着まで含めたトータルの回数は4〜7回程度が一般的です。根管治療そのものに2〜4回、その後の土台づくりと被せ物装着に2〜3回かかります。

前歯の場合の通院回数

前歯は根管の数が少なく(多くは1本)、構造が比較的シンプルです。初回治療であれば根管治療自体は2〜3回で終わることもあり、被せ物を含めたトータルは3〜5回程度です。再治療の場合は、既存の被せ物・土台・充填材の除去が必要なうえ、根管内が再感染しているため殺菌に時間がかかります。前歯でも再治療では5〜7回程度の通院が必要になります。

奥歯の場合の通院回数

奥歯は根管が2〜4本あり、形状も複雑です。初回治療で根管治療に2〜3回、被せ物を含めると4〜6回が目安です。再治療では根管治療だけで4〜5回、トータルで6〜8回以上かかることも珍しくありません。根管が枝分かれしていたり、石灰化でふさがっていたりする場合は、さらに回数が増えます。奥歯の再治療は根管治療のなかでも最も難易度が高い処置のひとつです。

保険診療と自費診療での回数の違い

保険診療では1回の診療時間が限られるため、前歯でも4〜6回、奥歯では6〜8回以上かかるケースがあります。一方、自費診療では1回の診療時間を長く確保できるため、根管治療自体を1〜3回程度で終えられることが多いです。

 

  • 保険診療(前歯初回):根管治療2〜3回+被せ物2〜3回=計4〜6回。

 

  • 保険診療(奥歯初回):根管治療5〜6回+被せ物2〜3回=計7〜9回。

 

  • 自費診療(前歯初回):根管治療1〜2回+被せ物2〜3回=計3〜5回。

 

  • 自費診療(奥歯初回):根管治療2〜3回+被せ物2〜3回=計4〜6回。

 

治療期間は1〜3ヶ月程度が一般的です。週1回のペースで通院した場合、軽症なら数週間、重症例では数ヶ月かかることもあります。根管治療の通院間隔は2〜3週間程度が標準で、消毒薬が効いている間に次の処置を行う必要があるため、4週間以上間隔を空けることは推奨されません。間隔を空けすぎると細菌が再侵入し、治療期間が延びるリスクがあります。当院(西阿知クォーツ歯科クリニック)での実績でも、病状の重症度や根管の形態によって個人差がありますが、治療期間は1〜3ヶ月程度が多いです。自費診療で集中的に治療を行う場合は、この期間をさらに短縮できることもあります。他院で半年間治療し続けても治らない場合は、さらに悪化していく可能性がありますのでご相談ください。

根管治療の通院について知りたい方へ

根管治療の通院回数や期間は、歯の状態や根の形状によって異なります。当院では、再感染を防ぐ丁寧な治療を心がけており、治療計画を事前にご説明しています。回数・期間についてもお気軽にご相談ください。

診療時間:9:00〜12:00/13:30〜18:00 土曜午後は13:00〜17:30(木・日定休)

blog根管治療の回数が増える原因と回数を減らす方法

根管治療は何回かかる?通院回数と治療期間の目安を歯科医が解説
根管治療は何回かかる?通院回数と治療期間の目安を歯科医が解説

回数が増える主な原因は、根管の形状の複雑さ・再治療・重症度の高さの3つです。これらが重なると、通院回数が大幅に増えることがあります。

根管の形状が複雑な場合

根管が枝分かれしている・カーブしている・石灰化でふさがっているケースでは、清掃・消毒に通常より多くの時間と回数が必要です。迷路のように複雑な形状の根管では通院回数が大幅に増えることがあるとされています。当院ではCT撮影による3次元的な診査診断を行い、根管の太さ・曲がり方・本数を事前に把握することで、治療計画を精密に立てています。

再治療(感染根管治療)の場合

一度根管治療を受けた歯の再治療は、初回治療よりも難易度が大幅に上がります。既存の被せ物・土台・充填材を除去する工程が追加され、根管内に細菌が蔓延しているため徹底的な殺菌が必要です。また、神経を取った歯はもろくなっているため、より慎重な処置が求められます。前歯の再治療でも5〜7回、奥歯の再治療では6〜8回以上の通院が必要になることがあります。

症状が重い・長年放置していた場合

根の先端に膿が溜まっていたり、骨が溶けていたりする重症例では、炎症が治まるまで消毒を繰り返す必要があります。長年放置していた場合は骨の再生が起こらず、外科的な処置(歯根端切除術など)が必要になることもあります。

通院回数を減らすために最も効果的な方法は、自費診療・マイクロスコープ・ラバーダム・CT診断を組み合わせた精密根管治療を選ぶことです。

自費診療を選択する

自費診療では1回の診療時間を長く確保でき、保険診療では使用できない高品質な材料や機器を活用できます。自費診療の根管治療は短期集中的に行えるため、数日で根管治療が終わることも珍しくないとされています。日本での根管治療の成功率は30〜50%といわれていますが、アメリカでは70〜90%と高い水準を維持しています。この差の大きな要因のひとつが、時間をかけた精密な治療が可能かどうかです。

マイクロスコープ(顕微鏡)を使用する

マイクロスコープを使うと、肉眼では確認できない細部まで見ながら治療できます。見落としがちな根管を発見したり、感染部位を正確に除去したりできるため、治療の精度が上がり、再治療のリスクが下がります。当院では全ての根管治療にマイクロスコープを使用しています。他院で「原因がわからない」といわれた症例でも、マイクロスコープとCTを組み合わせることで神経を発見できた事例があります。

ラバーダムで唾液感染を防ぐ

ラバーダムシートを歯の周りに装着することで、治療中の唾液侵入を完全に防ぎます。唾液中の細菌が根管内に入ることが再感染の大きな原因のひとつであるため、ラバーダムの使用は治療の成功率を高め、結果的に通院回数の削減につながります。当院ではゴムアレルギーの方にはシリコン製のシートもご用意しています。

定期健診で早期発見・早期治療を心がける

根管治療が必要になる前の段階で虫歯を発見・治療できれば、根管治療そのものを回避できます。定期健診を3〜6ヶ月ごとに受けることが、長期的に通院回数を減らす最善の予防策です。

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当院の根管治療の流れと期間を詳しく見る

抜髄から根管充填、土台・被せ物までの治療ステップと、それぞれにかかる目安期間を治療ページで詳しくご紹介しています。費用についてもあわせてご確認いただけます。

根管治療の詳細を見る

blog当院の治療の流れ・費用・注意事項・よくある質問・まとめ

当院(西阿知クォーツ歯科クリニック)の根管治療は基本的に自費診療で、再発を防ぐために時間をかけ、最も効果の高い材料を使用します。

治療の流れ

 

  • CT撮影による診査診断:根管の太さ・曲がり方・本数を3次元的に把握し、悪化した原因を特定します。

 

  • 治療内容とお見積りの説明:治療計画を丁寧に説明し、患者さんの疑問や不安を解消します。

 

  • 隔壁作成:削ったままの状態では細菌感染するため、唾液の侵入を防ぐ防波堤を作ります。

 

  • ラバーダム装着:歯の周りにラバーダムシートを装着し、唾液を完全にシャットアウトします。

 

  • マイクロスコープを用いた根管治療:顕微鏡で細部を確認しながら、感染した神経・組織を徹底的に除去・洗浄します。レーザーを用いた内部洗浄も行います。

 

  • 根管充填:完全に除菌できたら、根管内に薬剤を充填して封鎖します。

 

  • 土台・被せ物:根管充填後に土台を作り、被せ物を装着して治療完了です。

 

費用の目安

 

  • 前歯:11万円(税込)

 

  • 小臼歯:13.2万円(税込)

 

  • 大臼歯:14.3万円(税込)

 

  • 仮歯(治療経過観察用):1.4万円(税込)

    ※別途、土台と被せ物の費用がかかります。

 

実際の症例として、41歳男性で他院から抜歯宣告を受けた左下の歯を根管治療で保存した事例があります。費用は13.75万円(税込)で、5年後のCT撮影でも骨の再生が確認されています。

 

根管治療を途中でやめるとどうなるか?

根管治療を途中でやめると、根管内に細菌が残ったまま仮の蓋をした状態が続き、炎症や膿が悪化するリスクがあります。最悪の場合、抜歯が必要になることもあります。消毒薬によって細菌の量が激減し痛みが一時的に消えても、細菌が少しでも残存していると再び痛みが出ることがあります。「痛みがなくなったから大丈夫」と判断して通院をやめることは非常に危険です。また、治療間隔を4週間以上空けると仮の蓋の密封性が低下し、唾液中の細菌が再侵入するリスクが高まります。指定された間隔で通院を続けることが、治療成功の重要な条件です。

歯髄温存療法とは何か?根管治療との違いは?

歯髄温存療法とは、むし歯が神経に近い部分まで進行していても、神経(歯髄)を可能な限り残す治療法です。神経を取らずに済むため、歯の寿命を延ばすことができます。当院では「できるだけ歯髄を残す」ことを基本方針としており、間接覆髄・直接覆髄などの歯髄温存療法を積極的に取り入れています。神経を残せるかどうかはCT診断と術中の判断によりますが、可能な限り抜髄(神経を取ること)を避ける方針です。

 

  • 間接覆髄(歯髄温存療法):神経に達していない深い虫歯に対し、薬剤で神経を保護する方法。

 

  • 直接覆髄:神経が露出した場合でも、薬剤で直接覆い神経を残す方法。

 

  • 抜髄(根管治療):神経が感染・壊死した場合に神経を取り除く治療。

 

神経を残せるかどうかは症状の進行度によりますが、早期に受診することで歯髄温存の可能性が高まります。根管治療でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。当院では、CT・マイクロスコープ・ラバーダムを組み合わせた精密根管治療で、再発リスクを最小限に抑えた治療を提供しています。西阿知クォーツ歯科クリニック 根管治療の詳細はこちらからご確認いただけます。

よくある質問

根管治療は何回で終わりますか?
前歯初回で3〜5回、奥歯初回で4〜6回、再治療では6〜8回以上が目安です。被せ物の装着まで含めたトータルの回数は4〜7回程度が一般的です。

根管治療の治療期間はどのくらいですか?
1〜3ヶ月程度が目安です。週1回通院の場合は1〜2ヶ月、2週間に1回の場合は2〜4ヶ月かかることがあります。重症例ではさらに長くなることもあります。

根管治療は1回で終わることはありますか?
前歯の初回治療で根管がシンプルな場合、根管治療自体は1回で終わることもあります。ただし被せ物の装着まで含めると複数回の通院が必要です。

根管治療の間隔はどのくらい空けてよいですか?
1〜2週間ごとの通院が標準です。4週間以上間隔を空けると仮の蓋の密封性が低下し、細菌が再侵入するリスクが高まるため、指定された間隔を守ることが重要です。

保険診療と自費診療で通院回数はどう違いますか?
自費診療は1回の診療時間が長く、保険診療より少ない回数で治療を終えられることが多いです。保険診療では奥歯で6〜8回以上かかるケースでも、自費診療なら4〜6回程度に短縮できることがあります。

根管治療を途中でやめるとどうなりますか?
根管内に細菌が残ったまま放置されるため、炎症や膿が悪化します。痛みが一時的に消えても細菌は残存しており、最悪の場合は抜歯が必要になります。必ず最後まで治療を続けてください。

根管治療の費用はいくらですか?
保険診療では数千円〜1万円程度ですが、自費診療では前歯11万円・小臼歯13.2万円・大臼歯14.3万円(税込)が目安です(当院の場合)。別途、土台と被せ物の費用がかかります。

マイクロスコープを使うと通院回数は減りますか?
はい、減る可能性が高いです。マイクロスコープにより見落としがちな根管の発見や感染部位の正確な除去が可能になり、治療精度が上がるため、再治療のリスクが下がり結果的に通院回数の削減につながります。

根管治療後に痛みが続く場合はどうすればよいですか?
治療後しばらく違和感や痛みが残ることはありますが、数日〜1週間以上続く場合は担当医に相談してください。根管内に細菌が残存しているか、根の先端に炎症が残っている可能性があります。

歯髄温存療法は誰でも受けられますか?
むし歯の進行度によります。神経に近い深い虫歯でも神経が生きている状態であれば適応できる場合があります。CT診断と術中の判断が必要なため、まずは歯科医師にご相談ください。

まとめ

根管治療の通院回数は前歯初回で3〜5回、奥歯再治療で6〜8回以上が目安で、治療期間は1〜3ヶ月程度です。回数を減らし成功率を高めるには、自費診療・CT診断・マイクロスコープ・ラバーダムを組み合わせた精密根管治療を選ぶことが最善策です。痛みが消えても途中でやめず、指定の間隔で通院を続けることが治療成功の鍵です。

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倉敷市西阿知町|西阿知クォーツ歯科クリニック

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著者情報

院長
味村 敏朗


1973年 岡山市に生まれる
1997年 神奈川歯科大学 卒業、神奈川県の歯科医院に勤務
2007年 守屋歯科医院 院長就任
2016年 同 退職
2016年 岡山県倉敷市に西阿知クォーツ歯科クリニック設立、現在に至る

  • JIADSエンドコースインストラクター(全国の歯医者の先生に根管治療の指導をしています)
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本顕微鏡学会
  • JIADS(Japan Institute for Advanced Dental Studies)
  • JSCO(JIADS Study club Osaka)
  • IDAO
  • 一般財団法人 日本プロスピーカー協会

セミナー受講履歴:JIADSエンドコース・ペリオコース・補綴コース、JIADSペリオ・インプラントアドバンスコース、咬合・補綴診療計画コース、CSTPC、マイクロスコープダイレクトボンディングコース、アチーブメント

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