MTAセメントで歯の神経を保存|「神経を取るしかない」と言われた方へ

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MTAセメントで歯の神経を保存|「神経を取るしかない」と言われた方へ

📋 この記事の目次

「むし歯が深くなってしまったので神経を取りましょう」と歯科医師から告げられた経験はありませんか。神経を取ること自体は広く行われている処置ですが、歯の神経を失った歯は長期的に脆くなりやすく、歯の寿命に影響を与えることが分かっています。近年、MTAセメントを用いた精密な歯髄保存治療によって、条件が整えば神経を残せる可能性が広がっています。

岡山県倉敷市西阿知町の西阿知クォーツ歯科クリニックでは、精密診査・精密治療にもとづく歯の神経保存に取り組んでいます。本記事では、MTAセメントの特徴や歯髄保存治療の仕組み、適応条件、治療の流れまでを専門的かつ分かりやすく解説します。

「神経を取るしかない」と言われた方へ

 

歯科治療に対する「なぜ?」が解消されないまま

多くの方が歯科医院で経験することの一つが、「治療の説明が十分に受けられない」という不安です。「神経を取らなければなりません」と告げられても、なぜそうなったのか・本当に他に選択肢はないのか、しっかり説明を受けられないまま処置が進んでしまうケースは少なくありません。

また、「一度治療したのにまた悪くなった」「何度も通院しているのに症状が改善しない」という経験をお持ちの方もいらっしゃいます。これは対処療法にとどまり、なぜむし歯や歯周病が繰り返されるのかという根本的な原因に向き合えていないことが背景にある場合があります。

歯の神経を失うことの長期的な影響

歯の神経(歯髄)は、歯に栄養や水分を届ける重要な役割を担っています。神経を取った歯は歯髄からの栄養供給が失われるため、歯質が乾燥しやすく、長期的には脆さが増すことがあります。その結果、歯が割れたり欠けたりするリスクが高まり、最終的に抜歯が必要になるケースもあります。

研究では、たった1本の歯を失うことが連鎖的な歯の喪失や全身疾患(脳梗塞・糖尿病・高血圧など)と関連することも示されています。歯の神経をできる限り守ることは、お口の健康だけでなく全身の健康を長期的に守ることにもつながります。

「まだ神経が残せるかもしれない」という選択肢を知ってほしい

保険診療の枠内では、使用できる薬剤や材料に制約があるため、治療の選択肢がどうしても限られてしまいます。しかし、自由診療では材料や器材の制限なく、より精密で多様な治療が選択できます。他院で「神経を取るしかない」と言われた方でも、精密診査を受けることで保存の可能性が見つかるケースがあります。まずは正確な診断を受けることが第一歩です。

MTAセメントとは?歯の神経保存に用いられる理由

MTAセメントの基本的な特徴

MTA(Mineral Trioxide Aggregate)セメントは、主にケイ酸カルシウムを主成分とする歯科用の生体適合性材料です。1990年代にアメリカで開発されて以来、歯髄保存治療や根管治療の分野で広く研究・活用されてきました。高い生体適合性・封鎖性・抗菌性という三つの特性を持ち合わせており、歯の神経を守る処置に適した材料として位置づけられています。

Point 01
高い生体適合性――歯の組織との親和性

MTAセメントは歯髄や骨などの生体組織との親和性が高く、接触した歯髄組織の炎症を抑制しながら、象牙質(第三象牙質)の形成を促進する効果が期待できます。これにより、歯の神経が生きたまま保存される環境を整えることが可能です(個人差があります)。

Point 02
優れた封鎖性――細菌の侵入を防ぐバリア

MTAセメントは硬化後に膨張する性質があり、歯質との密着性が高くなります。これにより、処置後の細菌の再侵入を防ぐ封鎖性能が従来の材料と比較して優れているとされています。歯髄への感染経路を断つことが、神経保存成功の重要な要素の一つです。

Point 03
強アルカリ性による抗菌作用

MTAセメントは硬化過程でアルカリ性の環境を作り出します。この強アルカリ性の環境は、むし歯菌をはじめとする多くの細菌の増殖を抑制する効果があります。歯髄周囲の感染をコントロールしながら治癒を促すうえで重要な役割を担っています。

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なぜ保険診療では使えないのか

MTAセメントは現時点で保険診療の適用外となっています。そのため、使用するには自由診療となりますが、それは「特別な治療」というよりも、材料の選択肢が広がることで患者さまの歯を守れる可能性が高まるという意味で、大切な選択です。当院では、なぜこの材料が必要なのかを丁寧にご説明したうえで治療方針をご提案しています。

よくある誤解:「神経を取れば痛みは解決する」

「神経を取れば痛みがなくなって問題解決」と思われがちですが、これは誤解を含む場合があります。神経を取った後も根管内の感染が残ると再び症状が現れる可能性があります。また、神経を取った歯は痛みを感じにくくなるため、その後の異変に気づきにくくなるというリスクもあります。神経を残すことは、歯自体のセンサー機能を守ることでもあるのです。

神経を残す・取るそれぞれのメリットと注意点

二つの選択肢を正しく理解する

むし歯が深い場合、「神経を保存する(歯髄温存療法)」か「神経を取って根管治療を行う」かという選択が生じます。どちらが適切かは、むし歯の深さや感染の程度、歯髄の状態、患者さまの全体的なお口の状況によって異なります。

✅ 神経を残す治療(歯髄温存療法)のメリット

○歯の長期的な強度・寿命の維持が期待できる
○歯自体の感覚(痛み・温度感知)を保てる
○歯髄由来の防御反応(第三象牙質形成)が期待できる
○将来的な根管治療リスクを低減できる可能性がある
○より天然歯に近い状態を維持できる

⚠️ 注意点

△全ての症例に適応できるわけではない
△処置後に症状が改善せず根管治療が必要になる場合がある
△精密な診査・診断と高い技術が必要
△定期的な経過観察が欠かせない
△自由診療のため費用がかかる(個人差があります)

✅ 根管治療(神経を取る治療)のメリット

○感染が進んだ歯髄を除去し、感染源を取り除ける
○保険診療内で受けられる場合がある
○歯を残せる可能性がある(抜歯の回避)

⚠️ 注意点

△神経を失った歯は栄養供給が途絶え、脆くなりやすい
△歯が割れるリスクが高まる場合がある
△感覚が失われるため異変に気づきにくい
△根管内に感染が残ると再発の可能性がある
⚠️ 注意事項

歯髄温存療法(神経保存治療)が適応できるかどうかは、精密な診査・診断を経て判断されます。むし歯の深さ・歯髄への感染状況・歯の全体的な状態によっては、神経の保存が難しいと診断される場合もあります。治療効果には個人差があります。詳しくはご来院のうえ担当医にご相談ください。

歯髄温存療法の費用について

当院では、MTAセメントを用いた歯髄温存療法を自由診療にて提供しています。

治療名 費用(税込)
歯髄温存療法 6.6万円
術前検査(デンタルドック) 1.9万円

上記はあくまでも標準的な費用の目安です。症例の難易度や使用材料によって異なる場合があります。詳しくはお気軽にお問い合わせください。

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MTAセメントを用いた歯髄温存療法の流れ

Step 1:精密検査・診断(デンタルドック)

まず、お口全体の状態を精密に把握するための検査を行います。CTによる立体的な診断や、マイクロスコープを活用した精密な視診により、むし歯の深さ・歯髄への感染の有無・歯の全体的な健康状態を総合的に評価します。単に「深いむし歯がある」という確認にとどまらず、「なぜこうなったのか」という原因を探ることを重視しています。

Step 01
精密検査・診断(デンタルドック)

CT撮影・口内写真・歯周組織検査などを含む総合的な術前検査を実施します。お口全体を「全顎的(トータル)」に診ることで、治療が必要な箇所と原因を明確にし、治療計画をご提案します。費用はデンタルドック3.3万円(税込)です。

Step 02
むし歯の精密除去とMTAセメントによる封鎖

マイクロスコープで術野を拡大しながら、感染した歯質のみを精密に除去します。健全な歯髄が確認できた場合、MTAセメントを用いて歯髄を封鎖・保護します。この過程では、唾液などによる細菌汚染を防ぐためのラバーダム防湿を使用し、清潔な環境を確保します。

Step 03
上部修復・経過観察

MTAセメントが硬化した後、適切な修復材で上部を封鎖します。その後、定期的な経過観察を行い、歯髄の状態・症状の変化・レントゲン所見を継続的にモニタリングします。保存が成功しているかどうかを経過観察でしっかり見届けることが重要です(治療効果には個人差があります)。

根管治療が必要な場合の精密対応

精密診査の結果、歯髄への感染が進んでいると判断された場合や、歯髄温存療法後に症状が改善しない場合は、精密根管治療をご提案します。当院の根管治療もマイクロスコープ・ニッケルチタンファイル・ラバーダム防湿を用いた精密治療で対応します。

根管治療 費用(税込)
前歯 11万円
小臼歯 13.2万円
大臼歯 14.3万円

西阿知クォーツ歯科クリニックのこだわり

岡山県倉敷市西阿知町に位置する西阿知クォーツ歯科クリニックでは、対処療法ではなく原因療法を治療の軸に置いています。「なぜむし歯や歯周病になったのか」「どうすれば再発を防げるのか」をお伝えし、患者さまが納得したうえで治療を受けていただけるよう努めています。

●精密診査にもとづく「全顎的トータル治療」:お口の一部だけでなく全体を診る視点で、根本原因を特定し治療計画を立案します。
●マイクロスコープ・CTを活用した精密治療:肉眼では確認できない細部まで正確に診断・処置することで、治療の精度を高めます。
●歯の神経・歯を守ることへの徹底したこだわり:抜歯・神経除去は最終手段と考え、可能な限り天然歯・神経の保存に取り組みます。
●最高水準の感染対策・衛生管理:ラバーダム防湿・器具の滅菌・院内環境の整備により、治療中の細菌感染リスクを低減します。
●治療と予防の両輪で「一生涯のお口の健康」をご提案:治療が終わったあとも定期的なメンテナンスで健康を維持し、歯の喪失を予防します。
院長コメント

「なぜこうなったのか教えてくれない」「治療しても再発する」——そんな経験をお持ちの方こそ、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、患者さまのお口で起きていることをしっかり説明し、根本から解決する道筋をお伝えすることを使命と考えています。歯の神経は一度失うと戻りません。だからこそ、MTAセメントをはじめとした精密な手段を使って、できる限り残すことに全力を尽くしています。お口の健康は全身の健康、そしてご家族と過ごす豊かな時間にもつながります。私たちはその先の人生を大切にするための歯科医療を目指しています。

西阿知クォーツ歯科クリニック 院長 味村 敏朗(みむら としろう)

よくあるご質問(FAQ)

Q. MTAセメントを使った治療はどんな人が対象ですか?
A. むし歯が深く、歯髄(神経)に近接している方が主な対象です。また、深いむし歯の除去中に歯髄が一部露出してしまった場合(偶発的露髄)にも適用できる場合があります。ただし、適応かどうかはCT・マイクロスコープを用いた精密診査の結果によって判断しますので、まずはご来院のうえご相談ください。治療効果には個人差があります。
Q. 歯髄温存療法を受けた後、痛みが出た場合はどうなりますか?
A. 処置後に痛みや違和感が続く場合や、症状が改善しないと判断された場合は、根管治療(神経を取る治療)に移行することがあります。経過観察を丁寧に行いますので、気になる症状がある場合はすぐにご連絡ください。定期的な受診で早期に状態を把握することが大切です。
Q. 他院で「神経を取るしかない」と言われましたが、相談できますか?
A. はい、ぜひご相談ください。保険診療の枠内では材料・器材の制限から、抜歯や神経除去が選択されるケースがあります。当院では自由診療の範囲でMTAセメントやマイクロスコープ、CT診断を活用し、精密診査を行います。神経が残せるかどうかは実際に診断してみなければ分かりませんが、もう一つの意見(セカンドオピニオン)として、ぜひ一度ご来院ください。

📝 この記事のまとめ

✓MTAセメントは高い生体適合性・封鎖性・抗菌性を持ち、歯の神経保存治療に適した材料です
✓歯の神経を残すことで歯の寿命延長・感覚の維持・将来の根管治療リスク低減が期待できます(個人差あり)
✓適応できるかどうかはCT・マイクロスコープを用いた精密診査が不可欠です
✓他院で「神経を取るしかない」と言われた場合でも、精密診査により保存できる可能性が見つかることがあります
✓当院では原因療法と全顎的トータル治療で、一生涯のお口の健康をサポートしています

根管治療の費用は歯の種類・難易度によって異なります。詳しくはお問い合わせください。

歯の神経を守ることを、一緒に考えましょう

「もしかして神経が残せるかもしれない」「治療の説明をしっかり受けたい」——そんな方はまずはお気軽にご相談ください。岡山県倉敷市西阿知町の西阿知クォーツ歯科クリニックでは、精密診査にもとづく丁寧な説明と神経保存へのこだわりで患者さまをサポートいたします。

ご予約はこちら クリニック公式サイトを見る

月・火・水・金・土 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00(木・日定休)
📍 岡山県倉敷市|JR西阿知駅エリア TEL:086-486-4182

監修医師プロフィール

著者写真

味村敏朗(みむら としろう)(院長)

1973年 岡山市に生まれる
1997年 神奈川歯科大学 卒業、神奈川県の歯科医院に勤務
2007年 守屋歯科医院 院長就任
2016年 同 退職
2016年 岡山県倉敷市に西阿知クォーツ歯科クリニック設立
現在に至る

資格・所属学会:JIADSエンドコースインストラクター(全国の歯医者の先生に根管治療の指導をしています)、日本臨床歯周病学会、日本口腔インプラント学会、日本顕微鏡歯科学会(JAMD)、日本接着歯学会、JIADS(Japan Institute for Advanced Dental Studies)、JSCO(JIADS Study club Osaka)、IDAO、一般財団法人 日本プロスピーカー協会

※ 本記事は医療広告ガイドラインに基づき、監修のもと作成しています。治療の効果・費用・期間には個人差があります。詳細は必ず医師にご確認ください。

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