「もっと早く来ればよかった」と言わせない。根管治療で歯を残せる人・残せない人の境界線

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歯を残せる人・残せない人を分ける「決定的な違い」

「もっと早く来ればよかった」と言わせない。根管治療で歯を残せる人・残せない人の境界線

歯を残せるかどうかを分けるのは、「どの段階で歯医者に行ったか」と「どこで治療を受けたか」の2点です。

タイミングが遅れると何が起きるのか

歯の根の先に細菌が繁殖すると、周囲の骨が溶け始めます。これを「根尖病変」と呼びます。初期の根尖病変であれば、適切な根管治療によって骨が再生し、歯を残すことができます。しかし長年放置した場合や、根の形態が複雑な場合は、骨の再生が起こらず外科的な処置が必要になることもあります。さらに悪化すると、どんな治療をしても歯を残せない段階に至ります。

「痛みがなくなったから大丈夫」と思っていませんか?実は、神経が壊死してしまうと痛みを感じなくなります。痛みがなくなったからといって治っているわけではなく、むしろ深刻な状態に進行していることが多いのです。

他院で「抜くしかない」と言われた方へ

当院ではCT・マイクロスコープによる精密診断を行い、他院で抜歯を勧められた歯でも保存できる場合があります。まずは現在の状態を確認するためのご相談をお受けしています。

診療時間:9:00〜12:00/13:30〜18:00 土曜午後は13:00〜17:30(木・日定休)

「誰に治療をしてもらったか」が成功率を左右する

日本での根管治療の成功率は30〜50%と言われています。一方、アメリカでは70〜90%とされています。この大きな差には、明確な理由があります。

  • 保険診療では時間をかけた治療が採算的に難しい(複雑な治療のため時間がかかる)
  • 根管の形や長さは個人差が大きく、丁寧に治療するには時間がかかる
  • 専門的な技術・器具・材料が必要
  • 日本の保険治療では効果が高いのに認可されていない材料が多い

保険診療を否定しているわけではありません。ただ、再発を繰り返している方、他院で「抜くしかない」と言われた方は、治療の質そのものを見直す必要があります。

blogなぜ根管治療したのに再発するのか?感染防御の落とし穴?

「もっと早く来ればよかった」と言わせない。根管治療で歯を残せる人・残せない人の境界線
「もっと早く来ればよかった」と言わせない。根管治療で歯を残せる人・残せない人の境界線

「以前も根管治療をしたのに、また痛くなった」という方が、実は非常に多いです。

口の中の細菌数を知っていますか?

口の中には、約1,000億から1兆もの細菌が住んでいます。根管治療中に「ゆすいでください」と言われた経験はないでしょうか。実はこれが、再感染の大きな原因になっています。うがいをすることで、唾液中の細菌が歯の内部に侵入してしまうのです。当院では、根管治療中のうがいを禁止しています。

感染防御を徹底するための3つの対策

再発を防ぐために、当院では以下の対策を行っています。

  • ①隔壁の作成:削ったままの状態で根管治療を行うと、細菌感染が起きます。唾液の侵入を防ぐ「防波堤」として、隔壁を作ってから治療を開始します。
  • ②ラバーダムシートの装着:ゴム製のシートを歯の周囲に装着し、唾液を完全にシャットアウトします。ゴムアレルギーの方には、シリコン製のシートもご用意しています。
  • ③マイクロスコープによる精密治療:肉眼では確認できない細部まで、顕微鏡で拡大しながら治療します。他院で「原因がわからない」と言われた症例でも、マイクロスコープとCTを組み合わせることで、見落とされていた神経や細菌を発見できた事例があります。

これらの対策を組み合わせることで、再発リスクを大幅に下げることができます。

CTで「見えない問題」を可視化する

通常のレントゲンでは写らない病変が、CTでは発見できることがあります。実際に、「噛んだときに痛みがある」と来院された患者さんのケースで、通常のレントゲンには何も写っていなかったにもかかわらず、CTで撮影したところ2つの根の先端に大きな膿の袋が発見されたことがあります。さらに、その歯には根が3本あったにもかかわらず、1本の根がまったく治療されていなかったことも判明しました。CTによる診査診断は、治療の精度を根本から変えます。

マイクロスコープで「見落とし」をなくす

マイクロスコープは、治療箇所を最大24倍まで拡大できる医療機器です。1,000円札の下部の細かい文字が、マイクロスコープの24倍拡大では「NIPPON GINKO」と読み取れるほどの精度です。この拡大視野があってこそ、感染した組織の取り残しを防ぎ、複雑な根管の奥まで確実に治療できます。他院で何ヶ月治療しても治らなかった歯が、マイクロスコープとCTの組み合わせで原因を特定し、改善した事例は少なくありません。

当院の根管治療の診断・治療プロセスを詳しく見る

CTによる立体的な診断とマイクロスコープを活用し、根の形状・病変の範囲を正確に把握してから治療方針を決定します。治療費・期間の目安は治療ページでご確認いただけます。

根管治療の詳細を見る

「抜歯宣告」された歯でも残せる可能性がある

他院で「抜くしかない」と言われても、諦める前にご相談ください。倉敷市にお住まいの41歳男性の方が、他院で「抜かないといけない」と言われた歯で来院されました。歯の内部の神経が壊死してドロドロに溶けており、顎の骨が溶けていることがわかりました。ラバーダムシートとマイクロスコープ、レーザーによる内部洗浄、MTA材料による根管充填を組み合わせた治療を3回、計4ヶ月で実施。費用は13.75万円(税込)で土台・被せ物費用は別途。5年後のCTでも骨の再生が確認されています。

ただし、治療途中の中断や間隔が長く空くと再感染・抜歯リスクが高まります。年齢や根の形の個人差、過去の治療ダメージによっては改善されないこともあります。すべての歯が残せるわけではありませんが、可能性があるうちに正しい治療を受けることが大切です。

blog根管治療の流れと費用・期間の目安

「もっと早く来ればよかった」と言わせない。根管治療で歯を残せる人・残せない人の境界線
「もっと早く来ればよかった」と言わせない。根管治療で歯を残せる人・残せない人の境界線

治療の流れ

  • ①抜髄:むし歯菌に侵された歯髄を除去します。麻酔後、専用器具で感染した歯質と歯髄を取り除きます。
  • ②根管の清掃・消毒:根管内の汚れを除去し、長さを測定。洗浄・消毒を行い、細菌を徹底的に除去します。
  • ③薬の充填:炎症が強い場合は薬剤を充填して密閉。炎症が治まるまで繰り返します。
  • ④詰めもの:根管内が清浄化されたら、MTAを隙間なく詰めます。
  • ⑤土台の作製:被せ物を支える土台を作ります。細菌の侵入防止と歯の補強が目的です。
  • ⑥被せ物の装着:噛み合わせを考慮しながら最終的な被せ物を取り付けます。

費用の目安

当院の根管治療費(自費診療)は以下の通りです。前歯:11万円(税込)、小臼歯:13.2万円(税込)、大臼歯:14.3万円(税込)、仮歯(治療経過観察のため):1.4万円(税込)。別途、土台と被せ物の費用がかかります。自費診療である理由は、再発を起こさないためです。時間をかけ、質の高い素材を使うことで、長期的に歯を守ることができます。再治療や抜歯・インプラントになった場合のコストを考えると、長い目で見て合理的な選択です。

治療期間の目安

治療期間は病状の重症度や個人差によりますが、1〜3ヶ月程度かかることが多いです。唾液による細菌感染を徹底的に防ぎながら根本の原因を丁寧に取り除くため期間は長くなりますが、その分、治療後の再発リスクが低く、歯を長持ちさせることができます。

「できるだけ神経を残す」という治療方針について

当院の根本にある考え方は「できるだけ抜髄しない」ということです。歯髄は歯に栄養を届ける大切な組織であり、抜髄すると歯が脆くなり、将来的に折れやすくなります。また神経がなくなると、むし歯になっても痛みを感じにくくなり、気づかないうちに進行するリスクも上がります。当院では「歯髄温存療法(間接覆髄)」や「直接覆髄」などで、できる限り歯髄を残す治療を行っています。根管治療は神経がすでに壊死している歯や、他院で治療を受けたが改善しない歯が対象です。

まとめ:後悔しないために、今できること

歯を残せる人と残せない人の違いは、「早さ」と「治療の質」に尽きます。痛みがなくなっても、問題が解決したわけではありません。根管治療を繰り返している方、他院で抜歯を勧められた方、長期間治療が続いている方は、ぜひ一度セカンドオピニオンを検討してください。当院では、CT撮影・マイクロスコープ・ラバーダムシートを組み合わせた精密な根管治療を自費診療で提供しています。

倉敷市・西阿知エリアで根管治療をお考えの方、他院で抜歯を宣告された方は、ぜひ一度ご相談ください。初診専用のWeb予約も受け付けています。
診療時間:月・火・水・金 9:00〜12:00 / 13:30〜18:00、土曜 9:00〜12:00 / 13:00〜17:30(木曜・日曜・祝日は定休)
電話番号:086-486-4182

倉敷市西阿知町|西阿知クォーツ歯科クリニック

まずは現在の歯の状態をご確認ください

診療時間:9:00〜12:00/13:30〜18:00 土曜午後は13:00〜17:30(木・日定休)

著者情報

院長 味村 敏朗。1973年岡山市生まれ。1997年神奈川歯科大学卒業、神奈川県の歯科医院に勤務。2007年守屋歯科医院 院長就任。2016年同退職、岡山県倉敷市に西阿知クォーツ歯科クリニック設立、現在に至る。

  • JIADSエンドコースインストラクター(全国の歯医者の先生に根管治療の指導をしています)
  • 日本臨床歯周病学会
  • 日本口腔インプラント学会
  • 日本顕微鏡学会
  • JIADS(Japan Institute for Advanced Dental Studies)
  • JSCO(JIADS Study club Osaka)
  • IDAO
  • 一般財団法人 日本プロスピーカー協会

セミナー受講履歴:JIADSエンドコース・ペリオコース・補綴コース、JIADSペリオ・インプラント アドバンスコース、咬合・補綴診療計画コース、CSTPC、マイクロスコープ ダイレクトボンディングコース、アチーブメント

086-486-4182

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